6年制への移行と薬剤師国家試験の合格率

これまでの薬剤師国家試験の合格率は、大体75~80%ということで、高い合格率になっていました。

受験生たちは、既に難関の大学に入学した高いレベルの人たちで成り立っていて、試験対策の手を打っていけば、それほど苦労せずに、合格することができました。

薬剤師になろうとした場合は、薬剤師国家試験に合格するよりも、受験資格を得るための大学にはいる大学入試の方が難しかったと言えます。

ところが昨年2010年の薬剤師国家試試験では56.35%と低い合格率でした。

薬剤師国家試験合格率の画像

50%台というこの数字は、4年制から6年制への移行期にあたり、受験者数が非常に減ったことに原因があると言われています。

新卒・既卒の合格率に関しても、新卒者の方が圧倒的に多かった例年と比べて、新卒39.68%、既卒60.42%と、既卒のほうが高いという異例の結果となりました。

下記の合格率についても、大学でのカリキュラムも変わり、試験内容も変っていくことから、どこまで参考になるかは分かりません。

薬剤師国家試験
合格率
第88回
(2003年)
第89回
(2004年)
第90回
(2005年)
第91回
(2006年)
第92回
(2007年)
第93回
(2008年)
第94回
(2009年)
第95回
(2010年)
受験者数(人) 10,827 11,023 11,590 11,046 12,112 13,773 15,189 6,720
合格者数(人) 8,796 8,645 9,781 8,202 9,154 10,487 11,300 3,787
合格率(%) 81.24 78.42 84.39 74.25 75.58 76.14 74.40 56.35

まだ、先が見えない部分も多くありますが、薬剤師国家試験の合格目的に、知識だけを詰め込む感覚では済まされなくなったのは事実のようです。

4年制の薬学教育で薬剤師を取得してきた時代に比べれば、薬剤師になるための勉強も、ずいぶん大変になっていくのではないかと思っています。4年制から6年制になったことで、学費も大幅に多く必要になってきます。

薬の画像

合格率の高い私立に行こうと思ったら、なおのこと、費用が必要になり、薬剤師になることを足踏みしてしまう人も出てくるかもしれません。

そうした懸念がある一方で、6年制への移行は、「医療の担い手」の一員として、薬剤師の存在が明確に位置付けられたことは確かだと思います。

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