薬学部卒業生の進路

薬剤師になるには、薬剤師法により、薬剤師国家試験の受験資格は、薬学部の卒業が要件となっています。

薬学部は、医学部、歯学部、獣医学部、看護学部などと同様に、国家資格を持つ者を養成するための機関としての性格が強くあります。

ただし、他の医療系学部と違い就職先は多様です。

毎年薬学部卒業生の卒後動向調査が行われています。

薬学部のある62大学・10,693人の卒業生による回答(『平成21年3月薬科大学卒業生・大学院修了者就職動向調査』一般社団法人薬学教育協議会)から、卒業生の主な進路は、

  • 薬局 3,490人
  • 病院診療所薬局1,812人
  • 製薬会社 887人
    が、圧倒的に多くなっています。

前年度に比べると、薬局は+2.0(32.7%)、病院診療所薬局は+2.1(16.9%)で増えているのに対し、製薬会社は、前年度比-0.3(8.3%)と、減っていることがわかります。

平成21年度薬学部卒業生の進路 10,693人中(人)
薬局 3,490
医薬品販売業 576
病院診療所薬局 1,812
病院検査・試験研究機関 26
大学 20
衛生行政 168
製薬会社 887
毒物・化学工業会社 14
他業種 100
病院診療所研究生 182
進学 2,678
就職せず・未定 551
その他 190

『平成21年3月薬科大学卒業生・大学院修了者就職動向調査』
(一般社団法人薬学教育協議会)第2表より

こうした薬学部の卒業生の進路で、特徴的なこととしては、進学する人の数が2,678人と、非常に多いことが挙げられます。

薬剤師を目指す人が圧倒的ながらも、進学する人は、前年比-3.9と減ったものの、約4人に1人の割合で、大学院等への進学していることが分かります。

全体を通して大学薬学部卒業生の進路を見ると、薬局に就職する人と、進学する人が、圧倒的に多いことが分かります。

■薬学部卒業の4人に1人は進学、大学院卒業後の就職先

大学薬学部卒業生の進路を見ると、大学院に進学する人が、圧倒的に多いことが分かりましたが、大学院を卒業した後、その人たちはどこに就職するのでしょうか?

大学院を卒業した人の進路先で圧倒的に多いのは、製薬会社の研究・開発です。
この他にも、化学食品会社、製薬会社営業などの一般民間企業に就職する人は、修士課程を終えた人で995人で、修士課程を終えた全人数の約40%、博士課程終了の人で139人で、博士課程終了した全人数の約39%と、やはり約4割の人たちがいることになります。

この人たちは、いわゆる薬剤師として働いているわけではなく、薬剤師免許が不要な民間施設に勤めていることになります。
さらに官公庁まで含めれば、修士課程を終えた人で1,143人で、修士課程を終えた全人数の約46%、博士課程終了の人で154人で、博士課程終了した全人数の約43%と、半数近い人たちが、薬剤師免許が不要な施設に勤めていることになります。

したがって、薬学部に入学する人は、必ずしも薬剤師免許の取得を目指している人たちばかりではないことも分かります。

平成21年度薬科大学
大学院修士および博士課程の修了者の就職先
全大学2,424人
修士2,466人中(人) 博士358人中(人)
薬局 173 2
病院 539 20
製薬(営業) 45 1
製薬(研究・開発) 780 117
化学・食品等 170 21
官公庁 148 15
教育職 27 52
進学者 180 70
その他 303 15
未就業者 101 45

『平成21年3月薬科大学卒業生・大学院修了者就職動向調査』
(一般社団法人薬学教育協議会)第1表より

男性薬剤師の画像

薬学系の道を目指した人たちの実に多くの人たちが、資格取得のみに飽き足らず、こつこつと学び、自身のキャリアアップをはかっている様子がうかがえます。

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